早起き30分一本勝負

目が覚めてから30分で記す驚天動地なブログ

読破!紫のスカートの女の巻

こんにちは。
今日も1日がスタートしているなかいかがお少しでしょう。
最近はバタついており早起きを放棄し眠くなるまで作業を続け眠くなったら思いっきり寝るという方向にシフトチェンジしたために更新する時間が遅くなっていますが、今週で落ち着くかなと予想しております。

さて、そんな中読み進めた「むらさきのスカートの女」が面白かった。このはなしは、ざっくりネタバレにならない範囲でいうと、どの地域にも一人いた名物おばさんと友達になろうとする一人の目立たないおばさんの話だ(おばさんというには少し若いイメージで描かれている)。
主人公は、このむらさきのスカートの女を常に観察しており、むらさきのスカートの女を幸福にしようと導こうと試供品のシャンプーをこっそり渡してみたり、自分の職場で働くことを誘導してみたりした。そうしていくうちに、むらさきのスカートの女は、徐々に社会と馴染んでいく。それに対して、いつまでもむらさきのスカートの女を観察し続ける主人公は、更に影が薄くなりむらさきのスカートの女より職場での地位が下がってしまう。

これって意外とあるあるだなーと思う。
この人変わってんなーとか自分に似てるなーと勝手に思って仲良くしようとしたり手助けしようとしてたらいつのまにか、自分だけはカースト的な意味での位置をキープして、その子は自分より周りに人がいるようになってしまうみたいな。
でも、自分にとっては、その子は自分が見つけたんだ!みたいなマウントもあるもんだから、想像と違う普通の子だったとしても本当のあのこはこうなんだ!みたいな過去の理想像を押し付ける。
その子は、自分に感謝もしてないけど陰で応援してるみたいな。切ない。
そんな心情を名物おばさんという特異で暗いイメージを強く意識させるキャラクターに落としこんだのは素敵だなーと思う。

そして、最後に
この作品のオチが読めるといった感想もありそうだが、こういった心情を描く小説にとっての終わりは、文章の終わりが終わりなのではなくて、文章の終わりの後のストーリーの終わりを自分で想像することで作品が終わるのだと自分は思っている。

、、、なんとかポイ終わりかたできたかな?